生産と社内物流は互いに補完し合い、共に成長します。これまでは厳密に2つの領域に分かれていましたが、自動化とデジタル化の進展によりますます一緒に成長するようになっています。そこではモバイルプラットフォーム、AGV、モバイルロボットが重要な役割を果たしています。テクノロジーエキスパートであるAsseco CEIT社は、長年のパートナーとしてSICKのセンサソリューションを活用しています。CEIT社最新のAGVは、再びSICKの安全に関する専門知識を基盤としています。
Asseco CEIT, a.s.社は、技術とプロセスの革新、産業オートメーション、デジタル化と最適化、インテリジェントな社内物流の分野で包括的なソリューションを提供する革新的なテクノロジー企業です。同社は独自の研究開発センターを持ち、産業企業の生産性、効率性、競争力の向上をサポートすることに尽力しています。Asseco CEIT社はスロバキアの拠点から欧州レベルで成功を収めています。その顧客には、特に自動車、機械工学、化学、電気産業などの大企業が含まれます。 2017年以降、Asseco CEIT社はからインターナショナルなAssecoグループの一員となっています。
「当社の自動AGV装置で初めてSICKコンポーネントを使用したものは、FTS500トラクターとFTS1300トラクターです。これはスロバキア最大の自動車メーカーにより採用されました」Asseco CEIT社の研究・コンセプト開発の担当者ラスチスラフ・トリビュラはこう語り、次のように付け加えます：「それ以来、等高線ナビゲーションやレーザナビゲーションを搭載した、常に最新式の新世代AGVが製造されています。SICKの優れた協力体制とコンポーネントの品質。それが、Asseco CEIT社のすべてのインテリジェントな自動AGV装置にSICKコンポーネントが搭載されている決定的な理由です」
SICKのモバイルプラットフォーム向けソリューションポートフォリオを利用することで、Asseco CEIT社では、車線誘導、ナビゲーション、位置決め、 環境認識、安全性、あるいは貨物ハンドリングが簡単に実装できるようになりました。小型の自律搬送システムからAGCシステム（無人搬送カート）、そして特殊なAGVシステム（無人搬送車）まで、SICKのセンサソリューションは自動制御車両の全範囲をカバーしています。その範囲は、車線誘導や単純な衝突回避といった低コストのソリューションから、認証取得済みのセーフティソリューションや統合された輪郭位置特定まで多岐にわたります。
セーフティレーザスキャナを使った車両防護の目的で、Asseco CEIT社では長い間S300シリーズおよびS300 miniシリーズとリレーモジュールとの組み合わせが使用されていました。その頃からすでにインクリメンタルエンコーダDFS60からの動的信号が統合され、スキャナの監視ゾーンの調整に使用されていました。その後、2D-LiDARセンサや3D Machine Visionを使用した衝突防止ソリューションが追加されていきます。安全性とローカリゼーションに対する市場の要求が高まる中、Asseco CEIT社は、セーフティシステムSafe EFI-pro SystemにインクリメンタルエンコーダDFS60と非接触セーフティスイッチIME2Sを組み合わせた、SICKの新しいユニークなソリューションで、自社のポートフォリオを拡大することを決定しました。
セーフティシステムSafe EFI-proは、自動制御フォークリフト、ロボット、その他の要求の厳しいアプリケーションのインテリジェントな保護を実現します。EFI-pro産業用イーサネットをベースとしたネットワーク技術により、あらゆる通信レベルで安全/非安全データの迅速な交換と伝送が可能です。Safe EFI-pro Systemは、モジュール式安全制御装置Flexi Soft にセーフティレーザスキャナmicroScan3 – EFI-proを組み合わせたものです。通信ゲートウェイEFI-proを介した安全な通信が、ネットワーク内のシステムコンポーネントの接続を迅速かつ簡単にします。
革新的なsafeHDDM®スキャン技術により、microScan3セーフティレーザスキャナは、ほこりや干渉光があっても優れた堅牢性を実現し、正確な測定データを提供します。機器は1台のみで、これらの、安全目的だけでなく位置特定やその後のナビゲーションにも役立つ測定データを取得することができます。
最大6台のmicroScan3 セーフティレーザスキャナをネットワーク接続することで、状況に応じた安全な環境認識が可能になります。それぞれの機器が最大8つの安全フィールドを同時に監視し、128のモニタリングケースを提供します。安全制御装置Flexi SoftのSafe Motion Control機能を併用することで、自動制御車両の速度や回転角度に応じて、モニタリングケースをそれぞれの監視エリアに動的に適合させることができます。
SICKはモバイルプラットフォームの分野で多くの画期的なイノベーションに取り組んでおり、今後もAsseco CEIT社の強力なパートナーであり続ける自信と覚悟がSICKにはあります。これはモバイルプラットフォームの分野にとどまらず、Asseco CEIT社も関与している単一目的に最適化された機械の生産にも当てはまります。また長期的な協力関係の一環として、コンサルティングやトレーニングが提供されています。このように、SICKとAsseco CEIT社は、今後も新しいソリューションの開発で協力していきます。
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