革新的な社内物流: BMWはSICKの開発によるナビゲーションセンサとセーフティセンサを搭載したAutoBoxのパイロットテストを実施中

2019/08/13

ドイツのディンゴルフィングにあるダイナミックセンターで行われているパイロットプロジェクトでは、入荷されてくる交換部品を、自動AutoBoxを使用して商品入庫エリアからピッキング倉庫に確実に移動しています。20平方メートル弱の積載面上に20個のメッシュパレットを載せて、最大総重量20トンまで搬送することができます。このパイロットプロジェクトの目的は、長い移動経路を自動化して、遠く離れた屋内箇所を接続できるようにすることにあります。

商品入庫入口の屋外領域では、従業員が入荷した交換部品をAutoBoxに積み込みます。その後、搬送プラットフォームはシャッターを通って、お客様に発送する前に部品を保管するピッキング倉庫方面に自動的に移動します。4台のSICK microScan3セーフティレーザスキャナが車両を防護すると同時にナビゲーションデータを提供します。AutoBoxはこのデータを使用して自分で方向をナビゲートしながら空間を移動します。メリット: 従来の無人搬送システムのように、既存の建物構造に介入する必要はありません。

 

セーフティレーザスキャナが走行中の事故を防止

さらに、8台の安全を重視した2D-LiDARセンサTiM361Sにより、ダイナミックセンタ内の混雑した交通でも無事故で走行することができます。同時に、これらのセンサは垂直面スキャナとして使用され、航空貨物のセキュリティエリアへの不正なアクセスを防止します。プラットフォームは全方向駆動であるため、狭いカーブや小さな荷台の周辺にも対応できます。

電気駆動のAutoBoxは、ピッキング倉庫に入ると自立して駐車し、自動的にバッテリー充電プロセスを開始します。このため、個別に充電休止をとらなくても生産的に使用することができます。パイロットプロジェクト「AutoBox」は、現在BMW Groupの様々な拠点で使用されている一連の自律搬送システムの1つです。


BMW Groupのライプツィヒ工場では、例えばトラックのトレーラーを駐車場から荷降ろし・積載ステーションまで自立して搬送するAutoTrailerがSICK outdoorScan3と共に試用されています。

Bernd von Rosenberger
Bernd von Rosenberger

Bernd von Rosenberger

Senior Vice President Global Industry Center Logistics Automation

ベルント・フォンローゼンベルガーは、2001年よりSICKでロジスティクスソリューションに取り組んでおり、この分野では「Logistics gets smart」のテーマに関して高く評価されている専門家です。2014年~2015年には、SICK Inc.のマーケティング販売部門の責任者として、アメリカ市場向けのイントラロジスティクスソリューションを担当し、2015年よりSICK AGのGlobal Industry Center Logistics Automationを管掌しています。

 

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