産業界で生産性の大幅な向上を可能にしているSteering Machinesの無人搬送車と自律走行搬送ロボット (AMR) は、SICKのセンサソリューションを利用しています。両社が協力することで、Comexiの生産現場で安定性と安全性の高いソリューションが実現しています。同社は、フレキシブルな包装分野における印刷・処理業者向けの投資財を製造・販売している多国籍企業です。
産業環境で無人搬送車とAMRを使用して作業工程や搬送を行うことは、単なるトレンドではなく、生産工程の確固とした構成要素になっています。ただし、これらの車両が安全に機能すると同時に、生産性の向上に貢献できるようにするには、外部要素が必要になります。
SICKはこれに関して、産業環境でのAGVとAMRの最適かつ安全な運転を可能にしていますが、バルセロナのスタートアップ企業Steering Machinesが生産プラントとロジスティクスセンターでの積載と搬送向けに開発した全方向型AGVとAMRは、まさにそのことを示しています。
Steering Machinesでは、Mobyシリーズの全方向型AGV/AMRの移動速度と移動方向に関する正確なデータを確実に取得できるセンサを必要としていましたが、そこで採用されたSICKのセーフティエンコーダからは、重要なパラメータを含む信頼性の高いデータが素早く提供されています。
このソリューションは非常に特別ですが、その理由は、通常は2つ必要なエンコーダが1つだけで十分であることに加えて、Flexi Soft MOC0とMOC1製品群のセーフティ回転数コントローラとの互換性があるためです。Steering Machines向けのSICKのインテグラルソリューションには、セーフティレーザスキャナmicroScan3も含まれていますが、革新的なスキャンテクノロジーsafeHDDM® (High Density Distance Measurement) を搭載したこのスキャナは、汚れ、ダストや太陽光に対して高い耐性を有しています。また、セーフティコントローラFlexi Softでは、複雑度に応じて、それぞれのアプリケーションに最適なスケーラビリティが得られます。
SICKとSteering Machinesのソリューションの組み合わせは、Comexiの生産工程ですぐに優れた威力を発揮しました。Comexiは、フレキシブルな包装・印刷・処理業界向けの投資財を製造・販売している多国籍企業です。同社は、自社顧客の生産性をAGV/AMRで高めることを目標に設定し、具体的には、小さい生産エリアでの機械間の搬送や移動時の、または材料不足時のダウンタイムを短縮することを目指しました。
この目標は、Moby AGV / AMRを採用し、SICKのサポートを受けたことで、見事に達成されました。「SICKとSteering Machinesから、安定性と確実性の高いトータルソリューションを提供したもらったことで、お客様の生産工程でのエラーが最小限に抑えられるようになりました。AGV/AMRを使用すれば、重量物を狭いスペースで移動することができるので、稼働効率が高まります」と、Comexiのペドロ・ヒメネス・デジタルブランドマネージャーは説明しています。
「Steering Machinesと協力したことで、Comexiのニーズにピタリと合ったソリューションを提供することができました。セーフティソリューションを生み出すと同時に、生産性も高めることができました」と、SICKスペインのプロダクトマネージャー、ミケル・サエス・デ・ブルアガは断言しています。
「SICKのセンサとソリューションは、当社製品に理想的に組み合わせることができます。また、移動、速度と回転に関してパフォーマンスレベルdを達成することができましたが、これはこのアプリケーションの現在の規則にピタリと適合しています」と、Steering Machinesのカルレス・ドメネクCTOは述べています。
プロセスチェーンを最適化している超小型移動ロボット
協働ロボットの未来を担うセンサ
モジュール式で移動型 – AGVで走行して最大限の柔軟性を実現
ロボット工学は生産、ロジスティクス、サービスなどあらゆる分野で進化を続けています。あらゆるタイプの移動ロボットに対応するセンサソリューション
