2024年2月、ヴァルトキルヒ／デュッセルドルフ発 - オールインワン、オールマイティ： SICKはオートメーション技術における幅広い検出タスクをこれまで以上に汎用的に解決できる新しいW10拡散反射型光電センサを発表します。このセンサシリーズは動作距離と取付オプション別に4つのバリエーションをラインナップしています。これにより、機種選定の手間が大幅に削減されます。クラス1のレーザー光源と精密なライン受光素子の組み合わせにより、高い繰り返し精度で正確な検出結果が得られます。
光電センサ初のタッチディスプレイを搭載し、直観的な使いやすさと革新的なユーザーエクスペリエンスを実現しました。
様々なアプリケーションに最適化された3つの動作モードは、必要に応じてFGS（前景抑制機能）またはBGS（背景抑制機能）をタッチディスプレイから選択できます。さらに、稼働状況に応じたティーチインオプションが個々のアプリケーションに最適な設定をカスタマイズすることができます。保護等級IP69kのステンレス製筐体は厳しい環境条件下でもセンサを保護します。IO-Link経由でリモートコンフィギュレーションができ、センサデータを既存のオートメーションネットワークに効率的に統合します。
W10はアプリケーション設計における汎用性と高い柔軟性を提供し、多くの産業、技術革新分野において拡散反射型センサの幅広い用途が広がります。
特にファクトリーオートメーションやロジスティクスオートメーションアプリケーションでの光沢、色、表面構造等、多種多様で検出困難な特性を持つ対象物を高い信頼性で検出可能です。
タッチディスプレイによる直観的な使いやすさ備えた世界初のレーザー三角測距拡散反射型センサ
スライドスイッチ、ポテンショメーター、ロータリーノブ - W10はこれらの操作ボタンがありません。
拡散反射型光電センサ初のタッチディスプレイを採用しました。
動作モード（スピード、スタンダード、プレシジョン）、FGS（前景抑制機能）またはBGS（背景抑制機能）選択、個別のティーチイン設定、あらかじめ設定されたパラメータやリミット値など、直観的にすべてを選択、呼び出し、調整、保存することができます。ロックアウト（設定変更不可）機能が第三者によるアクセスや不要な設定変更を防止します。デバイス上で操作する代わりにIO-Link経由で簡単に設定、通信することもできます。スイッチング信号として2つのデジタル出力を備えています。
短距離から長距離まで正確なレーザー三角測距による信頼性の高い検出
W10は高精度クラス1レーザー光源（小さな投光スポット）と、高速かつ高精度なライン受光素子を組み合わせたものです。25 mm～400 mmのショートレンジバージョンでも、25 mm～700 mmのロングレンジバージョンでも、高い繰り返し精度で非常に正確な検出を実現します。スピードモードでの応答時間は1.8msです。高速稼動する機械でも信頼性の高いスイッチング出力が保証されます。
ティーチインオプションと堅牢設計のハイブリッド筐体により、幅広い用途に対応
特定のアプリケーションのために開発された動的アルゴリズムを使用することでW10は高い信頼性と優れた繰り返し精度を実現します。特定のアプリケーションに最適な調整を行うための個別ティーチオプションが用意されています。設定された距離の対象物を検出する通常の1ポイントティーチに加えて、2ポイントティーチでは異なる距離の対象物を検出できます。マニュアルモードはティーチオプションを拡張し、さらに柔軟性を提供します。ショートレンジバージョンとロングレンジバージョンそれぞれに、2種類の筐体があります。1インチ穴の標準的な取付用と、前面のM18ネジまたは側面の1インチ穴によるハイブリッド取付用です。保護等級IP69kのステンレス製筐体を採用したW10は過酷な動作環境、腐食性の強い媒質、頻繁な洗浄サイクルにも耐える堅牢性を備えています。運転中の最大限の可用性を保証し、長時間のダウンタイムを避けることができます。
SICK社は産業用センサ・アプリケーションの世界有数のソリューション・プロバイダーです。1946年にDr.-Ing. e. h. Erwin Sickによって設立され、フライブルク近郊のヴァルトキルヒ・イン・ブライスガウに本社を置く当社は、技術および市場のリーダーの1つであり、50以上の子会社や持ち株会社、多数の代理店を擁し、世界中に展開しています。従業員数は全世界で約12,000人、2022年度の連結売上高は約22億ユーロでした。SICKに関する詳細情報は、インターネット（www.sick.com）でご覧いただけます。