農家にとって、長い作業日数をかけてロールベールの圧縮梱包をすることは、非常に退屈な重労働となります。そこで農業機械のトップメーカーであるニューホランドが、べーラーの自動化にチャンスを見出しました。その目的は、農作業を簡素化し、生産性とロールベールの品質を向上させることにありました。そこで使用されるのがSICKの3D-LiDARセンサMRS1000であり、これはニューホランドによるべーラー向けの新しい自動化システムであるIntelliSenseTMの心臓部を形成します。
効率的なウィンドロウガイドが高い収量を実現: New Holland社が自動化のために3D-LiDARセンサを採用
2025/02/10
ニューホランドが農家の日々の業務をサポート
Case New Holland (CNH) 社のブランドであるニューホランドは、125年以上の長きにわたり、農業の生産性を高めるために必要な革新的なテクノロジー、ソリューション、サービスで農家をサポートしてきました。同社は創業以来、イノベーションを推進し、幅広い農業機械と建設機械により顧客のニーズに応えてきました。同社の持つ専門知識と技術革新は、データのインテリジェントなネットワーク化によって補完され、地域に根ざしたグローバルなディーラーネットワークによって支えられています。
べーラー最適化の可能性
ニューホランドのマシンが使用される作業の一つに、角型ベールの圧縮梱包があります。収穫期間は短く、農家はその間何日にもわたって疲弊するロールベールの圧縮作業に携わらなければなりません。この作業には、べーラーを搭載したトラクタで、ウィンドロウを連続的に上下させることが含まれます。この作業は単調でありながらも、ウィンドロウは決して均一でまっすぐではないため、農業機械のオペレータは常に作業に集中していなければなりません。操作者は、ベール充填インジケータに注意しながらベーラーがウィンドロウの中心にくるように操縦し、ウィンドロウチャンバが連続して充填され、均一なロールベールが製造されるようにする必要があります。ウィンドロウ容積もウィンドロウに沿って変化するため、操作者はそれに応じて前進速度を調整する必要があります。これらすべてに注意しながら速度と操舵とを手動で調整していかなければなりません。走行が遅すぎると非効率となります。しかし速度が速すぎてもべーラーが詰まる原因となります。その場合ドライバーは運転を停止し、トラクタから降りて詰まりを取り除かなければなりません。ニューホランドは、この困難な作業に自動化が有効であることを認識しました。機械の性能と生産性を向上させるために、同社はSICKにセンサソリューションに関する情報を求めました。
環境認識向けのSICKセンサによる自動化
その作業を成し遂げる製品が、3D-LiDARセンサMRS1000です。このセンサは、ウィンドロウの位置とサイズをスキャンし、その体積を測定することを可能にします。この情報をもとに、システムがトラクタとベーラーための最適な速度と移動すべき距離を決定します。自動速度制御と自動操舵により、べーラー処理プロセス全体を最適化することができます。
この自動化により、トラクタの運転手は両手が自由になるため、機械の操作がより快適になります。また走行速度と走行距離が改善されることで、生産性が向上します。より高品質のロールベールがより多く生産されるようになり、詰まりによるダウンタイムが減少します。このように効率性が向上することで、スループットが向上し、燃料消費量が低下します。これらの利点により、ニューホランドの自動化システムIntelliSenseTMは、アグリテクニカ・イノベーションアワード2022で銀賞を受賞しました。
信頼性の高いパフォーマンス、高品質のデータ
MRS1000 は、あらゆる気象条件下で動作し、信頼性の高いデータを提供します。統合されたフィルタと正確な測定性能により、安定した高品質の点群が実現します。
これまで、この農場での単調な重労働を担う労働力を見つけることは困難でした。手作業によるプロセスでは、常に操作者が行動を起こし、継続して操縦・加速・減速を行う必要がありました。しかしセンサ制御による自動化のおかげで、オペレータはトラクタを操作する代わりに、べーラーの処理プロセスに集中できるようになりました。
ニューホランドとSICKの有望な将来
今回の提携は、両社の強固なパートナーシップを築くこととなります。ニューホランドは、農家の生活を楽にし、生産性を向上させるために、さまざまな作業を自動化するセンサを求めていました。SICKのグローバルな展開により、世界中の顧客に高いレベルのサービスを提供することが可能になります。
共同開発したソリューションのおかげで、農家は作業の質と生産性の向上に成功しました。
ニューホランドの自動化の基礎となるシステム、「IntelliSenseTM Bale Automation」は、2024年の初めに導入されました。ベーラーオートメーションの最初のキットは、すでに世界中の顧客によって導入されています。
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