概要
トンネルの安全に貢献するイノベーションリーダー
安全性の向上と渋滞の緩和は、交通事業者に求められる主要な要件です。交通量が増加している状況で、トンネルの通行止めを減らすと同時に、道路・トンネル利用者の安全性を高めることが、今後の課題となっています。この課題に関して、SICKは60年前から、通常運転での視認性・空気質測定でも、非常時運転での気流測定と煙探知でも、革新的な製品で交通・トンネル事業者をサポートしています。そこでは、インテリジェントな交通センサが、最新の交通誘導技術を実現するための前提条件になっています。
トンネル監視

入口から出口まで、トンネル内を安全に走行
SICKのトンネルセンサポートフォリオは、市街地・郊外・鉄道・地下鉄トンネル用に設計されています。通常運転であるか非常時運転であるかを問わず、トンネル監視でのほぼあらゆる用途向けに、SICKは様々なソリューションを一手に提供しています。
トンネル内の測定

換気制御用のCO、NO、NO2測定と視認性測定。トンネル内大気を監視することで、正確な測定値に基づいた効果的な換気制御が可能になります。
推奨製品: VISIC100SF、VICOTEC410、VICOTEC320

早期火災報知用の煙検知。トンネル火災は一刻を争う緊急事態です。火災では、煙の方が熱よりもかなり早めに発生する場合が多いため、煙探知器があれば火災を非常に早く検出することが可能になります。
推奨製品: VISIC50SF

換気用の気流速度・方向監視。トンネル換気を制御するには、トンネル内の気流の速度と方向を測定する必要があります。これは、非常時の換気制御にとって最も重要な測定です。
推奨製品: FLOWSIC200、VM400
トンネル前の測定

車高が高すぎる車両の検出。インフラストラクチャを保護するには、車高が高すぎる車両を確実に検出して、トンネルに進入しないうちに別の方向に誘導する必要があります。
推奨製品: HISIC450

事故防止用の視程監視。霧が発生している状況で事故を防止するために、測定した視程に応じて、可変標識を使用して最高許容速度が指定されます。
推奨製品: VISIC620

火災の防止。VHDシステムによって、異常過熱している車両が検出されます。それにより、その車両をトンネル進入前に停止させることが可能になります。
推奨製品: VHD
Condition Monitoring

トンネルセンサ用
SICKが提供しているMonitoring Boxは、トンネル内の機器とセンサの監視とメンテナンス向けの効果的なソリューションです。機器とセンサの状態をリアルタイムで監視し、望ましくない動作状態を事前に予測することができます。機器状態が大きく変化する度に、そのことが必要に応じてブラウザベースのダッシュボードに分かりやすく、見やすく可視化されるため、操作員が早期に介入することができます。それにより、重要な機器コンポーネントの稼働率が確保されます。
利点

機器状態を常時監視することで、効率を大幅に高めてメンテナンス作業を計画できるようになり、例えばメンテナンスをグループにまとめることが可能になります。また、メンテナンスを状態に応じて行うことで、余計なサービス作業が回避されます。現場でのサービス作業が必要になる前に、エラー原因が判明しているようになります。

トンネル内機器の変化を一定期間にわたって追い続けて、説得力のある予測を立てることができます。データ履歴を評価して分析することで、機器状態と発生するメンテナンス作業に関する予測を立てることが可能になります。

機器の状態が介入前後で記録されるため、規格と要件の遵守に必要な証拠と記録の作成にかかる手間が軽減されます。

複数の異なるメンテナンス作業を、状態に応じてまとめられるようになります。トンネル内の機器の前に立つ前に、どの機器でどのようなサービス作業が必要であるかを把握できるようになります。

SICKのMonitoring Boxを使用すれば、機器が停止する前に早期に対応することができます。それにより、トンネル内の機器の稼働率が大幅に向上します。

機器が常に最適な性能範囲で動作するようになります。