流量センサ
Bulkscan®

非接触かつメンテナンスフリーで流量検出

利点

  • 輸送能力の最大化
  • Bulkscan® LMS511でベルトの傾きを防止し、メンテナンスコストを節約
  • ベルト使用率の最適化による効率向上
  • 簡単な設置
  • 最低限のメンテナンスコスト
  • エネルギー消費を最小限に抑えコストを節約
  • 使用周囲温度範囲が幅広く、屋外領域でも使用可能

概要

非接触かつメンテナンスフリーで流量検出

Bulkscan®は、タイムオブフライトテクノロジーにより非接触でベルト上のバルク材の体積流量を測定します。Bulkscan®は、バルク材の特性や天候の影響に依存せず、マルチエコーテクノロジーを使用してレーザランタイムとベルト速度から信頼性の高い体積流量信号を生成します。総量の検出および質量流量の算出以外にも、Bulkscan®はバルク材重心を特定する統合された機能を使用して、片寄った積載状態を検出し、ベルト摩耗の増加を防止します。頑強な産業用筐体は、極めて過酷な動作条件にも非常に適しています。統合されたヒーターは、非常に幅広い周囲温度範囲で安全な動作を保証します。測定システムをホストの通信システムに接続するためには、ディスクリート信号のほかにもEthernet TCP/IPを利用することができます。

概要
  • バルク材における効率的かつコスト効率の優れた体積流量および質量流量の非接触測定
  • 高い角度分解能を持つレーザパルスによる高分解能
  • マルチエコーパルス評価による高い信頼性
  • バルク材重心の特定を行う機能を統合
  • 過酷な環境条件のための頑強な設計
  • 統合ヒータにより低温でも測定可能
  • コンパクトな筐体、保護等級IP67準拠

利点

最大限の搬送能力が最小限のメンテナンスで実現 – Bulkscan®による非接触式体積流量測定

産業用ベルトコンベア上の体積流量測定は、環境条件によっては極めて困難であり得ます。ダスト、湿気や振動のある環境では、コンベアスケールなどの機械的ソリューションは時間が経つにつれて悪影響を受けてしまいます。その結果、時間のかかるメンテナンスや再校正プロセスが必要になります。それに対してBulkscan®では、タイムオブフライトテクノロジーを利用してデータを連続的に取得することが可能です。バルク材表面までの距離が非接触で測定されます。そして、空のベルトコンベアの基準輪郭が体積流量計算の起点になります。基準値と測定値の差から、バルク材の側面形状が求められます。それをベルト速度と組み合わせることで、体積流量の算出が可能になります。こうすることで最適なベルト速度の特定が可能になり、経済的なベルト使用率が保証されるようになります。
体積流量を直接測定

湿気などの環境要因は、バルク材の質量に影響を及ぼします。コンベアスケールだけを使用している場合は、体積が誤って測定され、下流プロセスでの過積載・積載不足やプラントの稼働停止に至る可能性があります。Bulkscan®では体積が直接測定され、この問題が防止されます。

ベルト速度の特定

速度が変化するベルトコンベアで正確な測定データを取得する場合には、Bulkscan®をエンコーダと組み合わせることが可能です。エンコーダからBulkscan®にその時点でのベルト速度が伝えられます。

非接触式測定原理を採用しているBulkscan®では、センサの長い耐用年数が保証され、確実な測定データが常に得られます。

過酷な条件に合わせた設計

雪や雨などの過酷な環境条件下であっても、また汚れがひどい場合でも、バルク材を搬送するには信頼性の高いデータが必要です。Bulkscan®はそのような極端な状況に合わせて設計されています。Bulkscan® LMS511の確かな5エコーパルステクノロジーは、ダスト、霧、ガラスや降雨などに起因する妨害エコーをフィルタして除去し、信頼性の高い測定結果を提供します。また、IP67の筐体がダストや湿気の侵入からセンサを確実に守ります。更に、幅広い温度範囲に合わせて設計されており、ヒータエレメントが内蔵されているため、極寒でもエレクトロニクスが動作温度に維持されます。

天候要因を補正する5エコーテクノロジー

5エコーテクノロジーを採用したBulkscan® LMS511では、ほぼあらゆる天候条件下で精度と信頼性の高い体積流量測定が実現します。

高品質コンポーネントを一つの頑強な筐体に格納

保護等級IP67の頑強な筐体を装備したBulkscan®は、水分とダストに対して高い耐性を有しています。

Bulkscan®は屋外での体積流量測定で、天候条件に左右されることなく極めて高い信頼性を発揮します。

Bulkscan®の追加機能を利用してプロセスを最適化

Bulkscan®は、ベルトコンベア中央のバルク材の高さまたはバルク材の最高点を算出することができます。そのため、大きな石などを早目に検出して、下流の処理プロセスでの機械の動作妨害や損傷を防止することができます。また、このセンサはバルク材の重心も算出することができます。ベルトコンベア上の積載状態が左右非対称であるか、質量配分が不均等であると、ベルトの蛇行や摩耗の悪化に至る可能性があります。重心の監視は、ベルト上の積載状態を修正する上での基盤となり、設備可用性の向上に貢献します。更にBulkscan® LMS511では、ベルトの蛇行とマテリアルロスの検出も可能です。「ベルト動作点検」機能を利用すると、このセンサは積載位置とその境界を早目に検出します。その結果、装置の最適な使用率が保証されます。

レベル測定

高さの側面形状を点検し、異常がある場合には警告することで、下流の処理プロセスでの安全性が向上。

重心の算出

バルク材の重心算出により、積載状態が片寄っていることが示されるため、ベルトコンベアとプーリの摩損が減少。

ベルト動作点検

連続ベルト動作点検では、ベルトコンベアが理想的な動作位置から外れ過ぎていないかどうかが点検され、装置の摩耗が減少するほか、マテリアルロスも防止されます。

Bulkscan®の追加機能を利用すれば、負荷の不適切な掛かり方がすぐに検出されるため、予期せぬダウンタイムが最小限に抑えられ、メンテナンスの手間が減少します。

通信インタフェースが多数備わっているため幅広い用途に使用可能

複数の通信インタフェースを備えた流量センサBulkscan®は、ほぼあらゆる生産環境に簡単に統合可能です。Ethernetに加えて、RS-232/RS-422とバイナリスイッチング出力・入力が利用可能です。メンテナンスの際は、UBSインタフェース経由で機器にアクセスすることが可能です。オプションのI/OモジュールBAM100を使用して、デジタル測定値を4つのチャンネルでアナログ信号に変換することができます。従ってBulkscan®は外部コントローラなしでも使用可能であり、統合しやすくなっています。

多種多様な出力信号が利用可能なBulkscan®では、比較的大きな複合装置内で複数の異なる通信インタフェースがある場合でも問題になりません。

アプリケーション

技術概要

 
  • 技術仕様概要

    技術仕様概要

    測定原理レーザランタイム技術
    媒体バルク材
    出力信号

    Ethernet

    デジタル入力とデジタル出力

    USB補助インタフェース

    RS-232/RS-422

    最大ベルト速度30 m/s / ≤ 20 m/s
すべての技術データについては、各製品をご覧ください。

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